日本の学校では私たちに一番大切なことを教えてくれていないと思います。
それは「金利」と「借金」についてです。
この2つについて、早い人は高校3年生から「奨学金の選択」という形で知識の必要性を問われることになるので、家庭や学校現場でいち早く教えることが重要だと思うのです!
【金利で搾取する資本主義の構造】
世の中には金利の概念を理解していない人が多すぎます。
金利というものを学校できちんと勉強しないまま大人になり、金利がなんだかわからない状態でクレジットのリボ払いや分割払いを利用して、高い金利を搾取されている人が本当に多いのです。
そしてこうした事実に気づかず
「なぜかお金がたまらないんだよね」
などと言っている人もこれまた多いのです。
カード会社もしたたかなもので、クレジットカードを新規で作るとリボ払いがデフォルトの設定になっていて、それに気づかず知らないうちにリボ払いさせられているパターンもあります。
また、わかりやすく「リボ払い」と言わずに「毎月定額支払い」など耳障りのよいネーミングに置き換えて事実上のリボ払いを勧めるような会社もあるので本当に気を付けてほしいです。
以前当ブログでも金利について軽く記事にしていますので、金利とはどういうものかちゃんと知りたい方は過去記事を参考になさってみてくださいね。
【奨学金で社会人一年目からマイナススタート】
最近では大学生の半数が奨学金を利用して大学に通っているそうです。
返済のいらない給付型の奨学金ならいいのですが、貸与型の奨学金を利用して社会人になりたてでいきなり借金を背負ってマイナスからスタートする人が本当に多いです。
しかしその奨学金は本当に借りる必要のあるものでしょうか?
高校3年生で進路を考える時期になると奨学金についてどうするかという話が出てくるかと思います。
ここで金利の概念を知らなかったり、社会人になって奨学金の返済が始まった時のことを具体的に想像できなかったりすると
「念のため多めに借りておこう」
というように安易に借りすぎるケースが発生してしまいます。
奨学金は金利が安かったり金利ゼロというものもありますが、それでも社会人になって100万円単位の借金を背負った状態でスタートするのはリスクが高すぎます。
就職した会社で順調に仕事ができればいいですが、人間関係がうまくいかなかったりそもそも就職に失敗してしまったらいきなり詰んでしまいます。
また、そんなに大金を借りた感覚がなかったとしても返済は初任給からスタートします。
返済額が毎月1~2万円くらいだったとしても、社会人1年目でまだ少ない手取りから引かれる毎月の返済は本人にとってとても大きな負担になってしまうのです。
授業料や生活費が多少足りなかったとしても大学生活を始めてからアルバイトなどで生活費を賄えたりすることも意外と多いです。
多額の奨学金を利用することが本当に妥当なのか、利用するとしても安易に大金を借りすぎないように気を付けてよく検討してください!
もうすでに奨学金を利用してしまっている方は頑張って返済するしかないです。
しかしこれから奨学金を利用しようとしている方や子供に奨学金で大学に通わせようとしている方は、一度立ち止まってその選択が果たして本当に正しいのかちょっと考えてみてくださいね!
【住宅ローンで一生会社に縛り付けられる】
そして、社会人が抱えるもう一つの大きな借金が住宅ローンです。
住宅ローンの多くは30年以上の長期に渡って借りるものです。
30年と言えば現役時代のほぼ大半の人生です。
しかし終身雇用も危うい現代社会で、この長い期間を住宅ローンという借金に縛られるのは本当にリスキーです。
今勤めている会社で10年後~20年後も今と同等以上のお給料で、同じように働ける保証などどこにもありません。
それに住宅ローンがあることによって転職などのような思い切ったチャレンジをする機会も奪われるのです。
住宅ローン返済があるため安定した給料を得ようとして、今いる会社に「何があっても」とにかくしがみついてただひたすら働く以外の選択肢がなくなってしまうのです。
今マイホームを購入することは本当に妥当ですか?
住宅ローンは金利が低いのが魅力ですが、とにかく返済期間があまりにも長すぎます。
不動産の資産価値は30年を超えると大幅に下落します。
ぶっちゃけて言えば「ただ住むだけの家」にそんなに長期間自分の人生を縛り付けられるほどの価値があるものなのか?
資産という名の負債を抱えることのないように、住宅ローンという名の巨額の借金を長期間に渡って抱えることのリスクをよく考えましょう!
【勉強する時間を搾取する労働社会】
あなたは一日のうちのどのくらいの時間を会社に捧げているでしょうか?
会社から帰宅したあと、自己研鑽のために勉強する気力が残っていますか?
社会人になってからもきちんと意識して勉強しないと上記で話したような資本主義社会による搾取的な構造に気づくことができません。
労働に一日の時間の大半を奪われていると勉強する時間を作ることができないのです。
そうして奨学金や住宅ローンで会社に縛り付け、無知でおとなしく労働するだけの人を大量生産することによって、そうした人たちから多くの時間と自由を搾取することでこの資本主義社会は成り立っているのです。
この事実にいち早く気づいた人は積極的に時間を作って自己投資を行っています。
自分や家族の身を守れるのは自分だけです。
この資本主義の世の中で無知は最大のリスクだと思います。
特に冒頭にお話しした「金利」と「借金」の知識は資本主義の世の中で生きていくのに最低限必要な知識ですし、知らないととことん搾取されてしまいます。
無知が災いして搾取される側に回らないよう、日々自己研鑽を怠らないようにしましょう!
いろいろ厳しいことを書いてしまいましたが、私が思うに今の日本はまだマシです。
というか私は日本の将来には悲観的な立場なので、現状が最高の状態でこれからどんどん悪くなっていくのだろうと思っています。
なので今のうちに頑張って、未来に向けて少しでもいいポジションを獲得できるように努力したいと思っています。
みなさんは日本の現状や将来をどのように考えていますか?
奨学金も住宅ローンも必ずしも悪いものだとは思いません。
どうしても必要な人にとってはとてもありがたい制度でしょう。
しかし制度を利用する時は慎重になるべきだと思います。
安易な借金に縛られることによって背負う代償は大きなものだからです。
10年後も20年後も笑って過ごせるように、頑張って勉強して自分に投資を続けて資本主義の罠にはまらないように気を付けましょう!
ではでは~!!