前回のお話の続きになります。
よろしければ下記の記事からご覧ください。
しばらくの間投資はお休みし、郵貯の裏ワザで満足していた私でしたが、そんなある日母からすごい儲け話をもちかけられました。
「アンタちょっとこれすごいわよ、やってみない?」
めっちゃザックリと説明すると、金融機関に証拠金なるものを入金してレバレッジをかけて運用することで元本の何倍もの取引を行い大きなリターンを狙うというもの。
要するに今で言うところのFXです。
当時はFXなんて言葉はなかったので証拠金取引などという堅苦しい名前で呼んでおりました。
私が始めた時はたしか2004年くらいで、その頃はスワップがめちゃくちゃ高くて例えば豪ドル/円の場合だと一万通貨あたり1日200~300円くらいついていた気がします。うろ覚えで申し訳ないですが100万円の証拠金で毎月6000円とか8000円くらいスワップポイントを受け取っていたので、感覚的にそのくらいだったと思います。今では考えられないですよね。
だから私は為替差益よりもスワップ狙いでD社(仮名)で証拠金取引を利用することにしました。
最初は恐る恐るお試しでやってみたのですが、スワップポイントによる収益がむちゃくちゃ良かったのでだんだんと気が大きくなり、前回お話した郵貯の裏ワザのニュー定期を徐々に解約していき、その都度証拠金取引にガンガンぶち込んだのです(笑)
当時はいちおうネットもやっていたのですが、まだまだネットでお金の取引をするとか考えられなくて、取引は主に電話でした。あと、担当の営業さんと待ち合わせして対面で取引したりもしていました。近所の駅前で待ち合わせして喫茶店みたいなところで取引したりしていたんです。
D社営業 「豪ドルが円高になっているので今のうちに追加入金しませんか?」
私 「へぇ~どんな感じですか?」
D者営業 「80円前後でもみ合ってますが私はこのラインを抜けると予想します」
私 「そうですか、ちょっと考えて明日お電話で回答しますね」
こんな調子ですよ。まったくのんびりしたもんですよね!
FXをこんなアナログな方法でやりとりするなんて今じゃあり得ないよねー(笑)
ていうか、私の情弱ぶりも噴飯ものですが(汗)
まぁでも短期間で為替差益を狙うわけじゃなく、のんびり長期保有でスワップ生活を目論んでいたのでそんなアナログな方法でもなんとかなっていました。
最終的にはスワップポイントだけで1か月3~4万円くらい受け取っていたと思います。
「この調子でどんどん証拠金を入れていったら将来大金持ちになれるかも~!」
私は捕らぬ狸の皮算用で、ぺちゃんこな胸をむちゃくちゃに膨らませてワクワクしながらFXに自分の未来を託していたのです。
そう、あの時までは…
その後ネットも普及してきてセントラル短資や外為どっとコムなどでネットによる取引もさかんに行われるようになってきたのですが、残念なことにD社のオンラインシステムが超絶クソ もといちょっと使い勝手の悪いもので、しかし他社に移るのも面倒だったため、なんとFXをやめるまでずーっとD社とは電話と対面で取引を続けていたのでした!
ちょっと長くなりそうなので続きはまた次回にしますね。
ではでは~!