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長期保有者さん必見! ~東証再編で株主優待に大きな変化も?~

 

 

株主優待は日本株独特の制度で、これを目当てに株を買う人もたくさんいらっしゃいます。

特に女性投資家の方は株主優待が好きな方が多いですね!

棋士で投資家の桐谷さんのように株主優待品だけで生活するのを夢見てせっせと優待株をコレクションされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

しかしそんな株主優待生活に大きな変化が訪れようとしているのです。

 

 

東証再編で株主優待がもらえなくなる?



 

【株主優待が株主を獲得する撒き餌になっている】

 

株主優待は企業が株主に対して贈るお礼品のことです。

株主優待は日本株独特の制度で海外の株式にはそういう制度を設けているところはほとんどありません。

 

この株主優待が純粋にお礼品として使われていれば問題はないです。

ところが中には1部上場を維持するための「撒き餌」として株主優待制度を利用している会社も意外と多く存在します。

取引所には上場廃止基準というものがありまして、出来高や株主数、流通株式数などの条件に満たない場合は上場廃止されてしまうのです。

正直なところ、現在この基準を維持するために株主優待を撒き餌にして株主を集めている銘柄も多くあります。

時価総額が500億円未満の会社などはその傾向が強いと言っても過言ではないのではないでしょうか。

 

 

 

 

【東証再編による株主優待への影響は?】

 

2022年4月4日付で東証市場が再編されます。

現在は東証1部、東証2部、マザーズ、JASDAQの4つに区分されています。

これが来年4月からプライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つに再編されるのです。

 

現在東証1部市場の維持基準は株主数で言うと上場時は2200人以上、維持数は2000人以上となっています。

ところがプライム市場の維持基準はここから大幅に緩和されて、ともに800人以上となるのです。

 

維持数の緩和により優待品を配らなくても株主を維持できるとなれば、多額の経費を払って優待品を配る必要がなくなります。

800人であれば機関投資家や海外投資家だけで維持数達成できる銘柄も増えるでしょうから、わざわざ株主優待で個人投資家を釣る必要もなくなるというわけです。

 

早くも株主優待を廃止したり改悪を発表している銘柄が続々と出始めていますよね!

 

 

 

 

【優待品目当てで株を買うのは正しいのか?】

 

個人的な見解ですが、株主優待を目当てにして時価総額や流動性の低い小型株を買うのはリスキーだと思っています。

それは株主に対する純粋な「お礼」というより「撒き餌」の要素が強く、あまり健全だとは思えないからです。

どうしても株主優待が欲しいなら普通に成長株を買ってキャピタルゲインを取って得た利益で、ヤフオクとかで欲しい銘柄の優待品を買えばよくないですか?

 

ちなみに銘柄によっては保有株式数と優待内容が比例していないものも多く存在します。

(例えば保有株式数100株で自社製品1000円分、500株で3000円分、1000株で5000円分など)

現在では一般的な株主優待制度ですが、株主平等原則(会社法109条1項)の観点からすると問題があるため、法的にはグレーゾーンであるということもいちおう念頭に置く必要があるかもしれません。

将来的には何らかの形で優待制度自体にメスが入る可能性もあるかもということです。

 

「どうしても株主優待という形で優待品が欲しい!」

「私はこの企業を愛しているんだ!」

という方以外は、株主優待にこだわるよりも株式本来のあり方に沿った形で銘柄を選定し取引するのが良いのではないかなぁと思います。

 

 

 

 



 

というわけで、今回は

「来年の東証再編で株主優待に変化が起こるかも!」

という話を取り上げました。

株主優待は日本株独特の制度で個人投資家、特に株式初心者にとってはとても魅力の高いものです。

しかし優待品に囚われて本来あるべき株式投資ができなくならないように気を付けないといけないです。

そして今回の東証再編で、保有している銘柄にどのような変化があるのかないのかもきちんと精査する必要がありそうです。

 

私もいくつか日本株を保有しているので東証再編についてはさらに詳しく深堀できればと思っています!


ではでは~!!