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日本株投資家さん必見! TOPIXの大改革に株価は影響するの?

 

前回は東証の再編についてお話しましたが、今回はそれと同時に行われるTOPIXの改革について触れてみたいと思います。

 

正直なところ個人投資家にとっては東証再編よりこちらのほうが重要な話になると思うので、日本株で投資をされている方はしっかり理解しましょうね!

 

 

TOPIXの改革でどんな変化があるの?

 

 

【そもそもTOPIXって何?】

 

よくニュースの終わりに

「今日の株と為替の値動きです」とか

「TOPIXが上がった、下がった」とか報道されていますよね。

TOPIXとは日本の代表的な株価の指標の一つです。

 

東京証券取引所では様々な会社の株が取引きされていますが、それらの代表的な銘柄を組み合わせて株価のおおよそのトレンドを示す指数を算出したものがTOPIXと呼ばれるものです。

 

日経平均株価は日本経済新聞社が日本を代表する225銘柄を対象に算出している指数です。

対してTOPIXは東京証券取引所が算出している株価指数で、東証一部に上場している全銘柄を対象に時価総額を加重平均して算出している指数となっています。

なので、同じ指数といっても算出方法や扱う銘柄に若干の違いがあるということになります。

 

今回は4月から東証の市場区分の見直しという大きな改革があるということで、それと同時並行するような形でTOPIXの株価指数の算出方法も見直そう!
ということになっているのです。

 

 

 

 

【なぜTOPIXの見直しが必要なの?】

 

例えば私たちの年金を運用しているGPIFなどの機関投資家がTOPIXに連動した株式の運用をしていたり、一般の投資家でも投資信託などでTOPIXに投資したりもしています。

また忘れてはならないのが、国が金融緩和の一環として買入れするETFで、ここでもTOPIX連動型のETFは買入れ対象の一つとして用いられています。

 

こうしたことから現在TOPIXに連動する運用資産は約73兆円にも達すると言われています。

それだけ多くのお金に影響する指数がTOPIXなのです。

 

前回お話した東証再編は上場企業の収益性向上に大きな主眼が置かれています。

これに対して現状のTOPIXは東証一部の全銘柄が対象となっているため、収益性の劣る銘柄も算出対象に含まれてしまっています。

そのため東証再編にあわせてTOPIXも改革を行い、そういった収益性の低い銘柄の組入れ比率を段階的に落としていってTOPIX自体をより一層強固で堅牢な枠組みの指数にするという狙いがあります。

 

 

 

 

【TOPIXの指数ってどうやって出すの?】

 

TOPIXの指数は1968年1月4日を100として算出されるもので、これを書いている現在は1940くらいです。

ちなみに過去最高値はバブル絶頂期の1989年12月の2884なのですが、TOPIXはこの最高値を30年以上も更新できない状態が続いています。

 

それに対して米国株などはこのコロナ禍においても継続して最高値を更新できているという状況にあるため、世界中の投資家たちの資金が米国に集中しているのです。

 

 

 

 

【具体的にどんな改革をするの?】

 

まず2022年4月から「浮動株比率」というものに見直しを行います

浮動株とは市場に流通する株式が多い銘柄を中心にTOPIXに採用していくようにするもので、逆にいうと流通株式比率の低い銘柄は段階的にTOPIXの組入れ比率から落としていくというのが最初に行われる第一段階となります。

そして2022年10月からは浮動株に加えて流通株式時価総額が低い銘柄を何段階かに分けて落としていくという取組みも行われます。

TOPIXは一度に改革を行うと様々な方面に大きな影響を与えて大混乱に陥る可能性があるため、こうして段階を踏んで時間をかけて徐々に刷新をしていくのです。

 

現在TOPIXには東証一部の全銘柄2200社が含まれています。

見直しには一定期間の経過措置がとられるものの、こうした改革によって最終的にTOPIXから外される銘柄は約600社にのぼるだろうと言われています。

 

 

 

 

【TOPIXの改革によって株価にどんな影響があるの?】

 

先ほどお話したように、TOPIXは約73兆円とも言われる巨額の資産が動く指数です。

国やGPIFが買い付けるETFや多くの投資家が利用する投資信託がTOPIX連動型となっているため、TOPIXに組み入れられていれば自分の株が自動的にたくさん買われることになるのですから、TOPIXに組み入れられるか外されるかは企業にとって大きな関心事であり、万が一外されれば由々しき問題となる一大事件です。

つまりTOPIXから外される銘柄は株価の値下がりが予想されるため、株を長期保有されている方は注意する必要があると言えるでしょう。

 

 

 

 

関連記事として以下の2つの記事を上げておきます。

参考になれば幸いです!

 

michorin.com

 

 

 

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今回はTOPIXの改革って具体的にどんなことが行われるのか、そしてそれによって企業や株価にどんな影響があるのかということについて取り上げてみました。

TOPIXはこのように市場の値動きに大きく関係する指数なので、変革をすると言っても突然ではなく徐々に段階を踏んで行われます。

そのため今日明日で自分が今保有している株価に何か影響があるなどということはないと思うのでそれほど慌てる必要はないのかなと思います。

むしろ今後の株式選びではTOPIXに組み込まれた銘柄というのも収益性や成長性を判断する一つの基準として株式選びの際に利用できるようになるのかなと思いました。

 

来年のTOPIXの改革がどんな風に進んでいくのか、今からドキドキしながら見守りたいと思います!

ではでは~!!