みなさん、たとえば銀行預金はノーリスクだと思っていませんか?
そんなことありませんよ。
実は基本的にどんな金融商品にもリスクはつきものなのです。
そんなリスクとどう向き合うべきかちょっと考えてみましょう!
【貯金も投資の一種!】
銀行に預金をすれば高金利でお金が増えたのは昭和の話です。
翻って昨今の預金はどうかというと、銀行に預けてもロクに金利もつかないし逆に一回時間外で払出しをすれば手数料負けしてしまいます。
また物価が上がって物の価値が上がれば相対的にお金の価値は下がるので、資産のほとんどが金利がつかない銀行預金だけだとインフレによって資産価値が目減りするというリスクもあります。
そう考えれば、銀行預金も日本円に「投資をしている」ようなものだと考えるのが妥当ではないでしょうか。
このように銀行預金にもちゃんとリスクは存在します。
資産の大半を銀行預金を始めとした日本円の商品で運用している方は、今後の社会情勢を鑑みると多少は外貨などに変えてリスクヘッジをする必要があるかもしれません。
【リスクとリターンは比例する】
銀行預金は1000万円までは元本保証がついていますがその代わりめちゃくちゃリターンが少ないですよね。
それに対して、FXや株の信用買いはレバレッジをかけることによって高いリスクを取る代わりに高いリターンを取りに行くものです。
つみたてNISAなどの長期投資は比較的安全に資産が2倍になったりするので一見ローリスクハイリターンに見えます。
しかし長期投資は「時間」という貴重な資産を大量に投下して、やり直しの効かない投資をするので、ある意味ハイリスクハイリターンな投資法とも言えるのかなと思います。
このようにリスクとリターンは比例する関係にあります。
そのためまともな金融商品であれば
「1年で投資額が〇倍になる!」とか「月利〇%で元本保証!」
などのようにローリスクハイリターンな美味しい投資など存在しないということがわかるかと思います。
このリスクとリターンの関係性を常に考えるクセをつけておくと、何かうまい投資話に誘われたときに冷静に判断して危険を回避するための指標になるのではないでしょうか。
【小さな損失を怖がって避けてはいけない!】
読みが外れて含み損が発生した時、早い段階で思い切って損切りできずにズルズルとポジションを取ったままにしておくと、含み損が拡大して損切りすることもできずに塩漬けになってしまいます。
塩漬けになった商品に投資しているお金はまったく利益を生み出さないので完全に死んだ状態になってしまいます。
株であれば多少の配当金が期待できますが、塩漬けになるということは企業が成長していないということですから、いずれは配当金だって減配されたり無配になる可能性もあるわけです。
大きな損失を避けるためにあえて小さな損失を被る大切さ、これは投資の世界ではわりとよく当てはまることかもしれません。
このあたりの説明は過去の記事を参考にしてみてください。
このように初期の段階で小さな損失を怖がって損切りすることができなければ、結果的に大きな損失を被ることもあります。
投資においては必ず損切りラインを考えておくこと、読みが外れたと見たら小さな損失を怖がらずに損切りして、上昇が期待できる別の銘柄に投資先を変えることが大切だということをきちんと理解しておきましょう!
【小さなリスクも重なれば大きな損失になる】
とはいえ、小さなリスクでも何度も繰り返すと積み重なって大きな損失を生んでしまいます。
投資先の選定は極力慎重に行い、判断ミスが重ならないように注意してくださいね。
あまりにも読みが外れてばかりだとそもそも投資スタイルや投資先が自分に合っていない可能性もあります。
たとえば日本株なら短期トレード、米国株なら長期投資というように、投資先によって自分の投資スタイルを変える必要があるかどうかをきちんと考えてみるのも大切だと思います。
今回は投資におけるリスクというものについて考えてみました。
投資をするにあたっては、このリスクマネジメントがとても重要な要素になります。
特に日本株のように市場が小さい投資先の場合きちんとリスク管理をして運用をしないと、儲けているつもりがいつの間にか資産が目減りしているという笑えない状態になりがちです。
自分の投資方法や投資先の選定、投入する資金の量などに間違いがないか常に考えながら運用をするように心がけましょう!
ではでは~!!