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日本株が初心者向けではないと思う理由

 

 

私は25年以上いろんな種類の投資を続けてきていますが、一番難しいと思うのが日本株です。

一時期はアベノミクスのおかげで利益が出せたりもしていましたが、日本株で美味しい思いをしたのは本当に数えるほどなんです。

 

 


【日本株は長期投資に向かない?】

 

日米の株価指数を比較してみると分かるとおり、米国株は今のところ世界経済の動きに連動して概ね右肩上がりなので長期投資のスタンスならポジションを取っているだけで利益を出すことが可能です。

しかし日本株は多くの銘柄がなかなか成長することができず、長期で保有しても利益をとることが難しいです。

個々の株価のチャートを見てもほとんどが上下動しながら横ばいの銘柄ばかりで、右肩上がりで成長している企業はごく一部です。

 

これは個人的な見解ですが、多くの銘柄がアベノミクス前の株価に戻った、または戻ろうとしているようにも見えるんですよね。

 

 

日米株価指数比較

 

とはいえ、米国株だって今後さらに右肩上がりを続けるのか大きく下落をするのか不明です。

しかし米国株はこれまで世界経済の成長に合わせる形で株価が上がり続けていますし、2060年までの超長期の展望も比較的明るい予想が出ています。

企業は多少の浮き沈みがあっても長期で見れば米国株のように右肩上がりで成長するのが健全なのです。

こうしてみると日本株は米国株よりも長期投資で儲けるのが難しそうだと思いませんか?

 

 

 

 

【日本は円安でも貿易黒字を出しにくくなっている】

 

加えて日本は以前と比べると貿易黒字が出しにくい体質に変わりつつあります。

以前の日本は円安になったら日本の製品をたくさん海外に輸出して黒字を出していたのですが、最近は円安になっても貿易で黒字が出せていません。

これは原油高や資源の高騰も影響していますが、日本の多くの企業が生産拠点を海外に移したことで日本からの輸出が減ったこと、また海外で作った製品を日本に逆輸入する形になったことで貿易赤字が膨らむ結果になっているのです。

 

そんなわけで、今後の日本株の長期的な展望はあまり明るくないなぁというのが個人的な感想です。

 

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【日本株は外国人投資家の動きに左右されやすい】


日本の株は3分の2を外国人投資家が保有しているそうで、彼らの動きによって株価が大きく変動することがあります。

また日本株は時価総額が小さい企業が多いのでちょっとした風圧で株価が大きく動くこともありますよね。

なにやら投機的な値動きをすることもありますし。

そんな感じで日本株はいまいち読みにくくて投資しづらいなぁと思うのです。


 

 

【国内だけでなく米国の動きも見ないといけない】

 

日本の経済は米国の動向に左右されやすいです。

よくアメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひくって言いますよね。

日本株を買う場合は、国内だけでなく海外の動きにも敏感にならないと判断を誤ることがあります。

あと銘柄によっては中国経済の動きにも注視しないといけないので気を付けてください。


株を買う時には金利の動きも参考にしてみましょう。

米国の金利につられて日本の金利も同じような動きをすることが多いのです。

金利と株は逆相関の関係にあり、金利が上がれば株価は下がり金利が下がれば株価は上がると言われています。

 

 



【高配当や株主優待に惑わされて判断を誤ることがある】


日本株は配当金の他に株主優待という独特の制度があったりします。

この株主優待に魅力を感じて株を買う人も多いと思いますが、美味しい株主優待の裏には初心者には判断しにくい業績不振だったり企業の成長率の低さなどが隠されていることもあります。

見た目はそれほど悪くないように見えてもふたを開ければ度重なるリストラや工場閉鎖などで経費を削減して、帳簿の数字を良く見せているだけといった企業も意外と多いのです。

日本株を買う時にはその辺の見極めもしっかりできないといけません。

 

また株主優待の恩恵を受けるためにはある程度の長期保有が必須ですが、前項でお話したとおり今の日本株は業績が振るわず長期で保有するのに向かない銘柄が多いです。

 

また米国株の配当金は基本的に増配が当たり前、悪くても据え置きがほとんどなのに対して、本株は減配のリスクがとても高いことで有名です。

株主優待も業績の悪化が続けば内容の改悪や優待廃止も珍しくありません。

連続増配がごくまれで減配が当たり前の日本株なのに、高配当や株主優待狙いで長期投資をするのはちょっとリスキーじゃないですか?
高配当や株主優待狙いで株を購入する場合は、企業側の一存で簡単に減配や優待廃止されるリスクがあることも念頭におきましょう!


 


【どうしても日本株を買うなら分散投資で!】


それでもどうしても日本株で投資をしたい!

ということであれば、分散投資でリスクを回避してください。

一つの銘柄を一点集中で何口も買うのは極力避けるのが賢明です。

株価がもし下がったら傷口を広げないうちに早めに損切りして手じまいする勇気を忘れないでほしいです。

くれぐれもナンピン買いは厳禁ですよ!

 

たまに株価が下落したらナンピンして回復するまで塩漬けにすればいいという人がいますが、私は大反対です。

お金を無限に持っている大金持ちさんならそういうチャレンジをしてもいいかもしれませんが、資金に限りのある一般投資家は貴重な財産を塩漬けにして時間を浪費することだけは絶対に避けないといけません

 

あとナンピン買いを繰り返すと一銘柄に資産が集中し、損失を拡大する危険性があることも忘れないでほしいです。

このあたりは以前の記事で細かく書いているので参考にしてくださいね。

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今回は日本株の難しさについて触れてみました。

悲観的な感じになっちゃいますが、日本の企業にはあまり楽観的な将来像が見えなくて投資をするのが難しいなというのが私の個人的な意見です。

とはいえ日本株を買うことで日本の企業を応援し、日本の発展を促すことにもつながるので一概に「日本株はダメ!」というわけではありません。

 

初心者だけど日本株がどうしても気になるという方は、最初は少額の分散投資で無理のない運用を心がけてくださいね!

ではでは~!!