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つみたてNISAが万人向けではないと思うわけ

 

つみたてNISAはとても良い制度だと思いますが、つみたてNISAがいいと聞いて「よくわからないまま購入する」「購入した後もよく勉強せずに放りっぱなし」こんな人が意外と多くいるようです。

そもそもつみたてNISAが合わないタイプの人だっているはずなのに、「投資と言えば!」という勢いで「つみたてNISAでINDEX投信」を押す風潮もなんか違うと思いませんか?
そこで今回は、つみたてNISAが向かない人はどんな人なのか深堀してみることにしました。

 

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【つみたてNISAを20年続けるのは難しい】

金融庁の「NISA口座の利用状況調査」によるとつみたてNISAがスタートした2018年には約639億円のインデックス投信が購入されたのですが、その1年後には約111億円が解約されています。(約17%)
アクティブ投信の場合はどうかというと、2018年に175億円が購入されて翌年には約35億円解約されています。(約20%)

これはあくまでも時価評価額ベースの算出で評価額の増減などもあります。
そのため正確な割合いではないですが、それでも20年の非課税期間を設けて長期運用を促す制度にしてはたったの1年で解約する人が多すぎると思いませんか?

また、三菱UFJの調査によると各国の投資信託の保有期間の平均は以下の通りとなっているようです。

日本   2.6年(つみたてNISAは2.1年)
米国   4.6年
英国   4.5年(ISAは7.3年)

日本のNISAが模範としている英国ISAの保有平均期間が7.3年であることからしても、日本人の投資信託の保有期間の短さが際立ってますよね。
とはいえ、日本でつみたてNISAが導入されたのはほんの数年前のことなので比較するには時期尚早とも言えるのかもしれません。
しかしそれにしてもこの短期解約率の高さは看過できるものではないです。
投資信託は10年単位で保有するのが理想と言われているので、せめてもうちょっと長い目で運用したほうがいいんじゃないかなぁと思います!

だけど、つみたてNISAで毎月何万円も投資している人からすれば、市場の浮き沈みを見てもブレない気持ちで売却せず、20年もポジションを保持し続けるって相当難しいことなのでしょう。

ちなみにこちらは日経新聞さんの今年4月の記事です。こちらの記事を見てもつみたてNISAを短期間で手放す人が増えていることが垣間見えますね。

www.nikkei.com

 

 

 

【短期間で利益を出したいなら一般NISAがおすすめ】

そもそも1年で解約するくらいなら初めから投資対象の選択が間違っているとも言えます。つみたてNISAは10年単位の長期保有が基本です。短期間で利益を出したいなら一般NISAで株式投資するほうが限度額も年間120万円で積立NISAの3倍も運用できるので、こちらのほうが断然向いています。ただし一般NISAの非課税期間は最長5年です。その間に思うように利益が出るかどうかは個々の運用しだいですのでご了承ください!

 

 

 

【つみたてNISAは退屈な運用法である】

投資を楽しみたい人にとってつみたてNISAはあくびが出るほど退屈な運用法です。最初に設定した投資額を毎月ひたすら入金するだけであとはほぼ放置。何物にも揺るがず何もしないのが鉄則です。

市場の動向に合わせて短期で売り買いを楽しみたいなら、個別株を買ったりFXにチャレンジしてみたりと言った形でつみたてnisa以外の投資も並行して行うことをおすすめします。

 

 

 

【直近で大金が必要になる人には向かない】

つみたてNISAは20年という長期間で資産形成することを目的としている制度なのでその成果が出るまでには時間がかかります。今後数年の間でまとまったお金が必要なかたはつみたてNISAで資金作りをするのには向いていません。

短期で比較的安全に運用するなら外国債券にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
債券なら償還日まで保有すれば額面通りの金額で戻ってくるので事実上の元本保証みたいなものです。
しかもタイミング良く額面割れの既発債を買うことができれば比較的安全にお得な資産運用が可能になります。ただし最近はそういう美味しい債券は滅多に出てこないし、出てきてもすぐに完売しちゃうので見つけたら超ラッキーです!
ただし、債券が約束通り償還されるかどうかは通貨や発行体の信用度に依存します。そのため購入する債券の格付けは必ず確認してくださいね!

 

 

【つみたてNISAが向いてるのはどんな人?】

つみたてNISAは長期運用が基本です。向こう10年~20年という長期間でまとまった資産を作りたい人に向いています。
具体的に言えば、50代以下の方で老後の資金作りを長期で行いたい人や長期で使う予定のないお金をプールしておきたい人などが向いていると
言えるでしょう。

 

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どんな投資にも言えることですが、制度の仕組みや商品の内容をよく理解せずに購入するのは目隠しをして綱渡りをするようなものなので避けたいところです。

また、つみたてNISAは長期運用でコツコツと資産形成するのが基本の制度です。
制度の意義や活用方法を理解して、有効的な資産運用ができるといいですよね!

ではでは~!