「毎月の貯金はあまりできていないけど積立NISAやiDeCoをしているから大丈夫」
と思っている方がいるなら要注意です。
そのままの状態をずっと続けていると将来ちょっと怖いことになってしまうかもしれません!
【積立投資は無意識のうちに投資比率が上がっていく】
こちらの記事で投資初心者さんが投資と預金のバランスについて相談しています。この記事に対して
「こんなにバランスの悪い投資をする人がいるのか」
とコメント欄に書き込みがされていますが、積立投資を何年も続けていけばいつのまにかこの事例のようなポートフォリオになる家庭も増えていくのではないでしょうか。
【積立投資は定期的な資産配分の見直しがマスト】
積立NISAをメインの資産としていて、他の貯金をあまり真剣にしていなかったとしたらずっと積立を続けていくうちに現預金と投資の保有バランスが著しく悪くなる可能性があります。
今はまだ制度が始まってから数年しか経っていないのでそれほど気にする必要はないかもしれません。
しかしこの先10年以上かけて運用を続けていくつもりならば積立NISAの保有比率がどんどん上がっていきます。
そうすると現預金は数十万円しかないのに投資信託には何百万円もかけていたなどというケースも出てくると思われます。
積立NISAとiDeCoを併用している方は投資信託の運用比率がさらに加速度的に高まっていくので、より一層注意して定期的に資産比率の見直しをする必要があるでしょう。
【貯金と投資のバランスが悪いと精神的負担が大きくなる】
毎月の貯金がきちんとできていないため現預金が極端に少なく、その代わり積立投資の比率が極端に多い状態だと投資商品の騰落によって気持ちが著しく振り回されることになります。
暴騰している時は資産がどんどん膨らむので良いのですが、逆に暴落した時は資産の大半が含み損になってしまうので大きなストレスになったり、抱えたストレスから解放されたいという気持ちから、損になるとわかっていながら損切りしてしまうことにもなりかねません。
【積立投資とリバランスはセットで考える】
長年積立投資を続けていると当然ながら資産は自動的に積み上がっていくのでポートフォリオが崩れがちになります。
積立投資と同じ配分で定期的に貯金をしたり債券を購入していれば良いのですが、そうでない場合は一年ごとくらいの頻度で資産を見直してバランスが悪くなっていないか、リスク分散が正常にできているかチェックする必要があります。
これをリバランスと言います。
投資の配分が著しく偏っていたら積立金額の見直しをして貯金の配分を増やしたりするなど、資産の内訳をバランスよく保つように整えていきましょう!
本日は積立NISAを放置したまま毎月積み上げていると、気づかないうちにバランスが悪くなっている可能性があるよというお話をいたしました。
積立NISAは自動的に毎月決まった額を買付してくれるのでとても便利なのですが、何年も続けていると思いのほか高額な金額を投資していることになってしまいます。
積立NISA以外に保有している金融商品の性格やリスク資産との兼ね合いなども総合的に見て、バランス良く運用していくように気を付けましょう!
また積立NISAやiDeCo以外にまとまった資産がないというかたは、そもそも投資にお金をかけすぎているかもしれません。
積立額を少し減額して預貯金などの安全資産もある程度保有するように見直しをする必要があるかもしれませんね。
ではでは~!