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え?運用中にファンドがなくなることってあるの? ~投資信託の基礎知識~

昨今の投資ブームと金融庁のつみたてNISA・iDeCoプッシュにより、投資未経験の方が投資信託を購入するケースが増えているようです。そこで今日は投資信託を購入するにあたって理解しておきたい用語やポイントなどをご紹介します。超~基本的なことなのでそんなことわかってるよーというかたもいらっしゃるかもしれませんが、おさらいがてらご覧いただければ幸いです!

 

 

【投資信託ってなに?】

投資信託(ファンド)とは大勢の出資者から集めた資金を運用のプロが株式や債券・不動産などに投資して、利益を出資者に分配する仕組みのことです。

ファンドの種類はいろいろあってその数約6000種類以上もあるそうです。(つみたてNISAで運用できるのはそのうち約200種類)

投資信託は基本的に証券会社や銀行などの金融機関から購入しますが、取り扱っているファンドの種類は各金融機関によって違いますし取り扱っている数も数種類~数千種類といろいろあるので、取引する金融機関が購入したいファンドを取り扱っているかどうか事前に確認をしておきましょう。

 

 

【基準価額とは投資信託の値段のこと】

基準価額とは日々算出される投資信託の値段のことです。
各ファンドに組み入れられている株式や債券等を時価評価して株式の配当金や債券の利息などの収入を加えます。そしてそこから信託報酬などの運用コストを差し引いて、その日の総口数で割った金額が基準価額となります。

 

 

【分配金って何?】

分配金とは投資信託で運用して得た利益を口数に応じて決算ごとに出資者に分配するお金のことです。分配金は運用結果によって増減するため金額は決まっていません。また運用成績によっては分配金が出ないこともあり、これらの判断は各ファンドの運用会社が行っています。

 

 

【分配金には2種類ある】

分配型(分配金あり)

投資信託を運用して得た利益を一定期間ごとにこまめに受け取れるタイプです。一定期間ごとに受け取れるので年金の足しにしたり生活費の補填に利用したりといった用途に対応できます。いわば預金における利息のようなものです。
しかし分配金の支払い原資はファンドの資産です。分配金を支払えばファンドの資産は目減りするので運用効率が悪くなり総合的な収益は低下することになります。


再投資型(分配金なし)

投資信託を運用して得た利益を出資者に還元せずにファンドに再投資するタイプです。元本だけでなく利益も投資に回すことによって複利で資産が増えるので長期で運用する場合は効果的に資産が増えることになります。
しかし投資信託で運用している間は運用益をもらうことができないので、例えばリタイア後の資産形成として投資信託を考える場合、分配金が不労所得にならないというデメリットがあります。

 

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【目論見書は必ずしっかり確認しよう!】

目論見書は投資信託を購入するにあたって交付が義務付けられているので、店頭なら手渡しだったりネットで購入なら購入直前にボタンをクリックして「読んだよ」と意思表示をすることになりますが、大抵の人はあまり真剣に目を通さないままカバンに突っ込んだり自動的に既読ボタンを押すだけだったりするのではないでしょうか。そして購入後は基準価額の増減ばかりに気を取られたり、プロが運用してくれているから大丈夫と完全放置状態になっているのではないかと思われます。
しかし目論見書はいわゆるファンドの取扱説明書のようなもので、自分が購入するファンドの目的・特色や投資リスク、購入時における手数料などの情報のほか組入銘柄や運用実績なども記載されています。こういった情報を理解して初めて投資信託の買い時売り時が判断できるのではないでしょうか。

目論見書は自分が保有するファンドがどのようなものなのか理解する大切な書類です。厳しいようですがブームに乗ってよくわからないまま投資信託を購入して失敗しないように、まずは目論見書をしっかり読み込んで内容を理解してから購入するようにしましょう!そしてすでに購入してしまった方も必ず目論見書をよく読むようにおすすめします。ちなみに私はつみたてNISAで投資信託を購入していますが定期的に目論見書をチェックしていますよ!

 

 

【運用中にファンドがなくなることってあるの?】

投資信託の目論見書に書かれている信託期間の末日を償還日と呼びます。

予め信託期間が決められているものは「満期償還」、信託期間が無期限のファンドや償還期間があっても償還日を待たずに償還される場合は「繰上げ償還」と呼びます。
また満期日が来ても受益者にとって有利だと運用会社が判断した場合、信託期間を延長することがあります。これを「償還延長」と呼びます。

 

繰上げ償還について

運用実績が芳しくなく利益が上がらない状態が長期で続いたり純資産総額が一定の水準を下回った場合、また運用会社がこれ以上は効率的な運用ができないと判断した場合、運用期間が残っていたり無期限であってもファンドが解散することがありますファンドの解散にあたっては事前に書面で通知され、それに投資家が反対の場合は一定期間の間で意義を唱えることができるようになっているものが一般的です。

繰上げ償還の条件はファンドによって異なります。
それぞれの条件はファンドの目論見書に必ず記載されているのできちんと目を通しておいてくださいね。

投資信託はその名の通り投資商品です。ファンドの選定によってはこのようなリスクもなくはないと承知したうえでの購入をおすすめします。

 

まさかとは思いますが、ご自身が利用している投資信託が満期のあるタイプか無期限のタイプかわからないなどというのは論外ですよ!大切な資産を長期に渡って運用してもらうのですから今すぐに目論見書を確認してくださいね!!

 

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今回は投資信託の基礎知識について記事にしてみました。

正直かなりざっくりではあるのですが、ひとまずここでは個人的に「これだけは知っておいてほしい!」と思ったことを厳選して記載しました。
時間は有限ですからいつまでもあれこれ調べていないでとりあえず「やってみる」のも時にはアリです。でもそうは言っても最低限購入前の基礎的な知識は必要なんです。購入してから「もっとちゃんと調べておけば良かった!」と後悔しないよう、ちゃんと仕組みを理解した上で運用するようにしてくださいね!

ではでは~!