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投資をギャンブルにしないための考え方

 

私は投資とギャンブルは紙一重だと思っています。
最初は投資をしているつもりだったのにいつのまにかギャンブルと同じことをしていたという経験があるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

【時間と資本が投資とギャンブルの分かれ目】

投資とギャンブルの違いは時間とお金をどれだけかけるかによって変化するものだと思います。
例えばFXなどで高いレバレッジをかけて少ない資金で大きなお金を動かすのはギャンブル要素の強いものになりますし、短時間で決着をつけて利食いをしようとするのもギャンブルに近いものになります。逆に潤沢な資金を元手にして株を現物買いしたうえで、配当金をもらいながら長期保有するのは比較的安全性が高い投資といえるでしょう。
このようにかける資金が少なければ値動きに対応できる体力が少ないということでギャンブル性が強くなり、かける時間が短いと経済的な動きよりも直観に頼る部分が多くなりやはりギャンブル性が強くなると思います。

投資に慣れてきたら余剰資金の範囲内でこういった商品にもチャレンジしてみるといいと思いますが、投資を始めたばかりの頃は資金が少ないので、株の信用買いやFXなどのギャンブル性の高い商品よりも、じっくりと長期間取り組める投資信託や債券に投資するのがおすすめです。

 

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【ひとつのカゴに卵を盛りすぎない】

今、投資初心者に向けてつみたてNISAやiDeCoが強くすすめられています。でもこれって2つとも投資信託がメインなんですよね。特にここ数年は米国株が堅調なため米国株の投資信託でつみたてNISAやiDeCoをされているかたも多いと思います。しかし本当にそれだけやっていれば大丈夫なのでしょうか?

つみたてNISAもiDeCoも最初のうちの投資金額は少額です。しかし長年積立を続けていけば投資金額はどんどん増えていきます。つみたてNISAの場合ですとMAXの金額で20年続ければ投資額は800万円ですしいiDeCoも個人差はありますが長期間続ければ同じように高額な掛け金が積み上がります!
しかし保有財産が預貯金と投資信託だけというのはバランスが悪くリスクに対応できる形になっていないのではないかと思うのです。
投資の世界では「ひとつのカゴに卵を盛りすぎてはいけない」とよく言われます。
一つの商品に多額の資金を投入すると、万が一その商品がコケてしまった場合盛った卵が全部割れてダメになってしまうからです。

そこで一案ですが、もし預貯金とつみたてNISA以外何も投資していないのなら、それとは別に少しだけでも債券での運用を検討してみてはいかがでしょうか。
株と債券は「株価が上昇すると債券価格が下がり、債券価格が上昇すると株価が下がる」という逆相関の関係があるのでリスクヘッジができるのです。ちなみに債券は保有中は価格が購入価額に対して上がったり下がったりしますが、満期時にはあらかじめ約束した金額を受け取ることができるので投資商品の中では比較的安全性の高いものになります!

債券の他にはゴールドもおすすめです。ゴールドも株と逆相関の関係性があるので、純金積立などを利用すれば株との上手なリスクヘッジが期待できると思います。

ただし債券もゴールドもあまり大きな運用益は期待できないので大きくウエイトをかけると守りの強いポートフォリオになる代わりに全体の利回りが少なくなってしまいます。リスクヘッジも大切ですが、投資の利回りが悪くなりすぎないように全体のバランスを考えて保有する量を決めましょう!

 

 

【つみたてNISAも投資であるということを忘れない】

世の中積立NISAブームで、なんとなくつみたてNISAが他の投資よりも断然安全な資産運用のように思っている人もいるのではないでしょうか。たしかにここ数年は投資をしていた人にとってはとても良い時期でした。特にトランプ政権の政策も手伝って米国株の投資信託などは持っているだけで面白いほどよく儲かったので、米国株の投資信託でつみたてNISAをしている人は「投資信託ってなんて良いものなんだろう」と思っているかもしれません。
でも忘れてはいけないのは投資はあくまでも投資なので浮く時期があれば沈む時期も必ずあるということです。特に去年あたりから米国株投信のつみたてNISAで投資デビューをした人だと米国株高騰の状態を当たり前に思ってしまって、いずれ来る冬の時代に耐えられないのではないかと懸念してしまうのです。

相場の行方は誰にもわかりませんから、つみたてNISAを始めた最初の数年間は良くても20年間通して見てみたら全体的に下げ相場だったなんてことも可能性としてあり得るということは覚えておかないといけません。今が頂点でこの先ズルズル下げていくならドルコスト平均法でも結果はマイナスになることもあります。

つみたてNISAは金融庁が厳選して手数料のかからない優良なファンドを選んでくれているという面は安心感がありますが、基本的には単純に利益部分にかかる税金が免除されるというだけの制度であって、商品内容は他の投資信託と変わりません。投資をするなら常に最悪の事態になっても泣かない心構えで、万が一負けても許せる範囲で投資することを忘れないでおきましょう!

 

【最終的には自己責任】

とはいえ、つみたてNISAは安全性が高いから債券なんて買わなくても大丈夫だよ!とか今の債券は利回りが悪すぎて投資の旨味がないからこのままでいいよ!という意見にも同意します。投資はあくまでも自己責任ですから個々人の納得のいくような運用をするのが最適解ですし、投資をする人の数だけ考え方は無限にあると思います。つみたてNISAだけでは万が一の時が心配だと考え、自分なりに安全性を重視してリスクヘッジを検討するもよし、投資はつみたてNISAやiDeCoだけでいくもよし、はたまたそれだけではお金が殖えないからFXなど他の投資にも積極的にチャレンジするもよし、選択肢は無限にありますから、よく勉強して個々人が納得したうえで資産運用をしていきましょう!

ではでは~!