息を吸うように貯金しよう

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「金利って何?」って聞かれたら答えられますか?

 

今日はお金の知識のめっちゃ基礎的な部分の説明です。

社会人として生活する以上金利と付き合わずに生きていくことは基本的に不可能だと言ってもいいくらい「金利」って身近な存在なのです。例えば銀行にお金を預けると年間で0.001%の金利がつきます。ほら、さっそく「金利」が出てきたでしょ。

 

【金利ってなんだかわかりますか?】

金利とは簡単に言うと「お金を貸したことに対するお礼の割合」で、金利をもとに計算して出た払うべきお礼の金額のことを「利子」と言います。
そして一年間借りた場合の金利のことを「年利」、一か月間借りた場合の金利のことを「月利」と呼びます。

例えばAさんがBさんから年利10%で100円借りたとします。この場合は1年借りると100円に対して10%(10円)の金利がつくので1年後AさんはBさんに「お金を貸してくれてありがとう」ということで、元金の100円に10円の利子(お礼)をつけて110円にして返すというわけです。
この条件で100円を1か月(30日)だけ借りたとすると、1年未満の金利は日割りで計算されるので「10円÷365日×30日」分の金利がつきます。(利息制限法によって端数は切り捨てられます)

つまり銀行に預金するとつく利息は、銀行が私たちに「お金を貸してくれてありがとう」とつけてくれる「お礼」なんです。だから通常私たちは銀行に「お金を預ける」と言いますが正確には銀行に「お金を貸す」ということになります。

 


【利子と利息の違い】
さっきの文章でさりげなく「利子」と「利息」の2つの単語が出てきましたね。これら2つは基本的に同じなんですが厳密にいえば違う意味があるんです。

利子・・・借りた側がつけるべき「お礼金」
利息・・・貸した側がもらう「お礼金」

ざっくり説明するとこんな感じです。
しかし実際はどちらも同じ意味で使われていることが多いのであまり気にしなくてもいいかもしれませんね。
ということで、以下の文章からはすべて「利息」で統一いたします。

 

【金利の一般的な感覚を知る】

金利とは一般的に「年利」のことを指します。
ところで、金利1%とか5%とか聞いて、高いか低いか感覚的にピンときますか?
例えば銀行の普通預金は金利0.001%です。定期預金でも0.002%程度だし、個人向け国債でも0.05%程度なので、1%も金利がもらえる商品は多少のリスク性がある商品でなければ基本的にありません。
つまり感覚的に、もらえるほうの金利は「1%でも高い」のです。

翻ってローンなどの負債はどうでしょう。
住宅ローンは優遇を受ければ金利は1%を割りこむくらい安くなりますが、一般的な店頭金利は通常2~3%です。カーローンでも1~4%くらいが普通ですし、銀行のカードローンだと1~14%、クレジットの分割払いだと12~14%にもなります。

もらえる金利は1%でも高いのに、誰かからお金を借りる時にはこんなに高い金利がついてしまうのです。住宅ローンは負債の中では比較的低めの金利ですが借りる期間が長いので結果的に支払う金額は高額なものになります。

他人からお金を借りるということはそれだけ多くの余分なお礼を払わないといけない のだということをしっかり意識づけすることが大切だと思います!

 

【利回りって何ですか?】

利回りとは投資した金額に対して受け取る収益の割合い(利子もふくめたもの)になります。って、これだけじゃさっぱり意味がわからないでしょうから具体的に説明しましょう。

例えばここに額面10000円の債券があります。利息は1年で5%で、1年後に10000円の元金と500円の利息を受け取ることができます。
* 債券の詳しい説明は省略します。単純にここでは「満期が来たら元本に利息がついて受け取れるもの」という意味で理解してください。

利回りを考える時の基本的な計算式は次の通りです。

A(満期時に受け取る金額)ーB(投資額)=C(投資で増えた金額)
C÷B×100=利回り(%)
この債券をいくらで購入したかで利回りが変わってきます。

 

額面と同じ10000円で購入した場合

A 10500円ーB 10000円=C 500円
C 500円÷B 10000円×100=5(利回り5%

 

額面より安い9800円で購入した場合

A 10500円ーB 9800円=C 700円
C 700円÷B 9800×100=7.14(利回り約7.14%

 

額面より高い10200円で購入した場合

A 10500円ーB 10200円=C 300円
C 300円÷B 10200円×100=2.94(利回り約2.94%

*実際の計算では税金などの費用も考慮するのでもうちょっと複雑になります。

つまり、利回りとは「実際にもらえる金額の割合を%であらわしたもの」ということになります。計算の理解が若干難しいかもしれませんが、株の配当利回りや貯蓄型保険などで満期時にいくら受け取れるのかなど、実際いくらお金がもらえるのか計算するときにこの公式が必要になるので頑張って覚えておきましょう!

 

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今回は金利に関する説明をざっくりと紹介してみました。
金利の理解や計算方法は数学の授業で触るとしても、金利が高いか低いかの一般的な感覚なんて、社会生活で必要な知識のはずなのに学校ではあまりちゃんと教えてくれないんですよね。
金利の知識がついていればそれだけでも無駄に損することがかなり少なくなるし、一般的な感覚を知っていれば投資詐欺などの被害も予防することができます。

数字は苦手と億劫がらずにマネーリテラシーを高めて賢くお金と付き合っていきましょう!

ではでは~!